2024年7月24日に開催された第142回国際オリンピック委員会総会において、オリンピックeスポーツゲームズの創設が全会一致で決定したと国際オリンピック委員会(IOC)公式Xアカウントが報じました。
https://twitter.com/iocmedia/status/1815832232063287530
eスポーツ新時代の幕開け!
IOC会長のトーマス・バッハ氏は以下のように述べています。
『これはIOCにとって真の新時代の幕開けです。IOC総会がオリンピックeスポーツ大会の創設を承認したことで、デジタル革命のペースに追いついています。eスポーツコミュニティは、私たちのeスポーツ委員会を通じてこの主導で熱心に参加しています。これは若者たちの間でオリンピックブランドとその価値が魅力的であることのさらなる証です。サウジアラビアの国内オリンピック委員会は、このプロジェクトにおいて卓越した、あるいは唯一無二のeスポーツ分野での経験をもたらすでしょう。このパートナーシップはオリンピック憲章とオリンピックの価値に基づいています。』とコメント。
サウジアラビアは初のeスポーツワールドカップを含む主要な国際大会を通じて、過去2年間にわたり1700人以上のエリートプレイヤーを迎え入れてきました。また、サウジアラビアでのeスポーツイベントでは、ほぼ400万人のファンを迎え入れ、さまざまなストリーミングプラットフォームで13億回の視聴を記録しています。サウジアラビアの人口の67%がゲーマーと自認しており、プロのeスポーツプレイヤーとしてフルタイムで活動する選手の数も現在100人に達しています。
今後の日本の対応
今回のオリンピックeスポーツゲームズ創設について、一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)は以下の公式文書を掲載しました。
『日本におけるeスポーツの統括競技団体として、「オリンピックeスポーツゲームズ」の開催を心から歓迎します。IOCのeスポーツの取り組みは、回を重ねるごとにスケールが拡大しており、新たな大会に対する私たちの期待も大きくなっています。
IOCが定期的にeスポーツの世界大会を主催することは、eスポーツがスポーツ競技として広く世間一般に認められるための大きな一歩であるとともに、eスポーツアスリートの社会的地位向上にも大きく貢献すると確信しています。
私たち日本eスポーツ連合(JeSU)は、関係団体と連携し、「オリンピックeスポーツゲームズ」に出場する日本代表選手のコンディショニングや研修などをサポートすることで、eスポーツの発展に貢献していきます。
また、2026年に愛知・名古屋で開催されるアジア競技大会では、eスポーツが正式競技として採用されています。JeSUはJOCの準加盟団体として、アジア競技大会への万全な選手派遣と公平な競技運営に対して責任を果たすだけでなく、その先を見据えたアスリート中心の環境整備と、広く全国における普及定着に取り組んでいきます。』
オリンピックeスポーツ大会の創設は、ゲーム史に名を残す新たな時代の幕開けを予感させる出来事です。この歴史的なプロジェクトがどのように展開していくのか、今後の詳細な発表を楽しみにしながら、オリンピックの歴史がどのように紡がれていくのか、期待が高まります。
https://olympics.com(公式HP)