FF14をネットワーク障害に陥れた”DDoS攻撃”とは?攻撃の目的は…

5月6日22時頃から、『FF14』の全地域のデータセンターでネットワーク障害が発生していることが確認され、23時30分の発表で、原因がDDoS攻撃であることが明らかになり、翌日となった5月7日でもSNSトレンドに上がるほど話題になっています。


本記事では、数多くのゲームタイトルやネットワークサービスで被害が相次いでいるDDoS攻撃について簡単に解説していきます。

DDoS攻撃とは

DDoS攻撃(分散サービス拒否攻撃)は、インターネット上の多数の機器から特定のネットワークやコンピュータに一斉に接続要求を送信し、過剰な負荷をかけて機能不全に追い込む攻撃手法です。攻撃者は複数の機器(パソコンなど)を踏み台にして、特定の機器(サーバーなど)に同時攻撃を仕掛けます。このとき、踏み台として利用される機器には関連性がないため、攻撃を受けた側は犯人を特定しにくいことも特徴の一つです。

DDoS攻撃の目的

DDoS攻撃の目的は多岐にわたります。以下に考えられる主な目的を示します:

  1. 脅迫: 企業や組織のサービスに対する脅迫を目的としている場合があります。攻撃を予告して金銭を要求するパターンや、実際に攻撃をしかけてサーバーに負荷をかけるパターンがあります。
  2. 金銭の搾取: DDoS攻撃を使ってサーバーへのアクセス妨害を行い、「金銭を支払えば攻撃をやめる」といった要求をする目的の攻撃もあります。
  3. 抗議: 企業や組織に対する抗議を目的とした攻撃もあります。政府機関のサーバーに攻撃をしかけてアクセス妨害をする事例もあります。
  4. 特定の企業に対する嫌がらせ: 特定の企業を執拗に攻撃する目的の攻撃もあります。ライバルの企業サイトをダウンさせたり、運営者を困らせたりすることが考えられます。

DDoS攻撃の被害

DDoS攻撃を受けると、以下のような被害が発生します:

  1. サーバーダウンによるサービス停止: サーバー負荷によるサーバーダウンや、それに伴うサービス停止によって被害を受けます。企業の公式サイトやサービスがダウンすれば、商品やサービスの提供ができなくなります。
  2. 別のサーバーへの攻撃: DDoS攻撃が隠れみのとして利用された場合、サーバーダウンよりも大きな被害が出ることもあります。管理者がDDoSに対応している間に本来の目的のサーバーから情報を盗み取る被害が考えられます。
  3. 金銭的被害: インターネットショップなどのサイトがダウンした場合、経済的なダメージを受け、大きな損害が出ます。