東京ゲームショウ2026のカプコンブースにて、2027年発売予定の『MONSTER HUNTER WILDS ASCENDANCE(モンスターハンターワイルズ アセンダンス)』を試遊することができた。
今回体験したのは、新モンスター「アラケータ」を狩猟する中級者向けクエスト。4人1組で挑戦するマルチプレイとなっており、制限時間は20分。筆者は「大剣」を使用して狩猟に参加した。会場スタッフからは世界初プレイアブルとして案内されていた。
試遊版には複数のクエストが用意されており、アラケータ戦の舞台となるのは新フィールド「雲居の遺跡群」。配布された資料ではアラケータは「空気を蓄える特殊な器官」を持ち、ボス個体を中心として群れを形成する大型の鳥竜種と説明されている。高速飛行と、統率された群れによる連携攻撃が特徴だ。
新モンスター「アラケータ」は群れで襲ってくる高速型モンスター
実際に戦ってみて特に印象に残ったのが、アラケータの「群れ」を利用した攻撃だ。
アラケータはボス個体だけで行動するのではなく、周囲の個体を従えて戦う。なかでも厄介だったのが、2体ほどの仲間を引き連れて高速で上空へ飛び去り、そのままこちらへ一気に突っ込んでくる攻撃だ。
感覚としては『モンスターハンター』シリーズのバルファルクを思わせるほど高速。一瞬で画面外へ移動するため、カメラだけで追い続けるのはかなり難しい。試遊時には「ロックオンカメラを活用した方が対処しやすいのでは」と感じる場面もあった。
ただし、飛行モンスターだけに攻略方法はいくつか考えられそうだ。
今回、移動途中で光蟲を入手できたため、タイミングを合わせれば閃光を使って高速突進に入るアラケータを撃墜できる可能性もありそうだった。実際の製品版では、こうした群れへの対処方法を探していくことも狩猟のポイントになりそうだ。
「雲居の遺跡群」は高低差の大きな立体フィールド
アラケータ戦の舞台となった「雲居の遺跡群」は、かなり高低差のあるフィールドだった。
そこで重要になるのがセクレトだ。
『アセンダンス』ではセクレトの移動アクションが強化されており、高速滑空、羽ばたきによる上昇、上昇気流を利用した高度上昇などが追加されている。
配布資料によれば、高速滑空は滑空中にR1またはL3で発動。滑空速度を上げて素早く移動できる。さらに滑空中に○ボタンを押すことで羽ばたき、わずかに高度を上げることも可能だ。
また、セクレトに乗った状態で上昇気流へ飛び込むと、自動的に上昇を開始する。
実際の「雲居の遺跡群」では、このセクレトによる移動がほぼ基本と言っていい。
地上を遠回りするよりも、高速滑空や上昇気流を利用して立体的に移動した方が圧倒的に速い。従来の『ワイルズ』以上に、フィールドとセクレトが一体となった移動システムになっている印象を受けた。
新システム「ブーストブレイサー」が戦闘を大きく変える
今回の試遊で最も大きな新要素と言えるのが「ブーストブレイサー」だ。
戦闘画面には、新たに「ブーストゲージ」が追加されている。ゲージは画面中央下部に配置されており、時間経過やモンスターへの攻撃によって蓄積していく。
ブーストゲージは、時間経過やモンスターへの攻撃によって増加。ストックを1つ消費すると「ブースト状態」へ移行し、一定時間ハンターのアクション性能が強化され、新たな技や派生アクションを使用できるようになる。
配布資料では、基本となる「ブースト発動アクション」はR1+△+○。武器種ごとに固有のブースト発動アクションが設定されている。
今回の試遊ではゲージが極端に溜まりにくい印象はなく、モンスターと普通に戦っていればそこそこの頻度でブーストを発動できた。
チュートリアルにもあるように、ブースト状態へ入るとゲージは徐々に減少し、残量がなくなると終了する。
筆者が試した範囲では、発動後に任意で解除してゲージを温存するような使い方は確認できなかった。そのため「ここぞ」という場面で発動し、ゲージが続いている間にどれだけ攻撃を叩き込めるかが重要になりそうだ。
大剣は攻撃後の「溜め」への移行が高速化
筆者が今回使用した武器は大剣。
触ってすぐに感じたのが、溜め斬りから次の攻撃へ移行するテンポが速くなっていることだった。
配布資料を確認すると、これは実際に大剣の変更点として記載されている。
「溜め斬り/強溜め斬り」は、攻撃がヒットした場合、次の溜めに入る構えが速くなるよう変更されている。
試遊中にも「強溜めに入るのが速くなっている?」と感じる場面があり、大剣を使い慣れている人ほど違いを感じやすい調整だろう。
単純な威力強化ではなく、モンスターの短い隙に強溜め斬りまで持っていきやすくなるため、実戦ではかなり大きな変更になりそうだ。
ブースト状態の大剣は4段階溜めに。「真・溜め斬り【破斬】」が強烈
さらに面白いのが、ブースト状態になった大剣だ。
大剣のブースト発動アクションは「ブースト飛び込み斬り」。周囲をなぎ払いながら前進するため、攻撃しながら相手との距離を詰められる。
そしてブースト状態では、各種溜め攻撃が4段階まで強化される。
さらに「真・溜め斬り」は「真・溜め斬り【破斬】」へ変化。威力が上昇するだけでなく、モンスターの攻撃に対する「相殺効果」も持つ。
実際にアラケータとの戦闘で相殺を発生させることもできた。
相手の攻撃タイミングを読み切ることができれば、アラケータの攻撃に対して相殺を合わせ、そのままこちらの大技を押し付けるような立ち回りも可能そうだ。
ただし、完全なノーダメージではない。
今回の試遊では相殺時にも削りダメージを受けることを確認した。攻撃をすべて相殺しながら強引に攻め続けると、体力がかなり削られる。
実際、20分の試遊では一度も力尽きなかったものの、最終的には回復薬グレートを使い切った。
攻め続けられる爽快感がある一方、残り体力を見ながら相殺を狙う必要がありそうだ。
「真・溜め斬り【破斬】」は頭に800~900ダメージ
火力面でもブースト状態の大剣はかなり強烈だった。
アラケータの頭に「真・溜め斬り【破斬】」を当てた際には、800~900前後のダメージを確認できた。
もちろん試遊版の装備やモーション値、製品版でのバランス調整などもあるため、この数値だけで最終的な強さを判断することはできない。
それでも、溜め段階を引き上げたブースト中の一撃には、大剣らしい圧倒的な手応えがある。
相手の攻撃を相殺し、そのまま高威力の真・溜め斬り【破斬】を叩き込めた時の気持ちよさは、今回の試遊でも特に印象に残った部分だ。
20分では討伐ならず。それでも新要素の手応えは十分
今回は4人マルチでアラケータに挑んだものの、制限時間20分以内での討伐には届かなかった。試遊終了後には捕獲も選択肢になった可能性を考えるほどには戦えていたが、初見のモンスター、新フィールド、新アクションを確認しながらの20分はかなり短い。
特にアラケータは、単純に正面から殴り合うタイプのモンスターではない。
群れを使った連携、高速飛行、画面外へ抜けてからの突進など、「相手がどこにいるのか」を把握すること自体が攻略の一部になっている。
その一方で大剣側にも、ブースト状態による4段階溜めや相殺、真・溜め斬り【破斬】といった強力な対抗手段が追加された。
アラケータの攻撃をどこまで読み切り、ブースト中の火力を押し付けられるか。
製品版では、この駆け引きが大剣でのアラケータ攻略における重要なポイントになりそうだ。
試遊して感じた『アセンダンス』の進化
20分という短い試遊だったが、『モンスターハンターワイルズ アセンダンス』が単純に新モンスターや新フィールドを追加しただけの作品ではないことは十分に感じられた。
高低差の大きな「雲居の遺跡群」に合わせて機動力を増したセクレト。群れを統率して高速戦を仕掛けてくるアラケータ。そして戦闘そのものを大きく変えるブーストブレイサー。
なかでも大剣は、溜めへの移行速度改善によって通常時のテンポが良くなったうえ、ブースト状態では4段階溜めと真・溜め斬り【破斬】によって、これまで以上に「大きな隙へ最大火力を叩き込む」楽しさが強化されていた。
相殺には削りダメージが存在するため、ただ連発すればいいわけでもない。
モンスターの行動を読めるほど攻撃チャンスを増やせるという点では、大剣を使い込んだプレイヤーほど新システムの恩恵を引き出せそうな調整というのが、今回実際に触ってみて感じた印象だ。
2027年の発売に向け、他のモンスターやフィールド、そしてブーストブレイサーを使った各武器の新たな立ち回りにも注目したい。
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