オンラインならではの機能をフルに使い家族や友人と楽しい時間を共有
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に伴う外出自粛に伴い公共交通機関の終夜運転の中止や、カウントダウンイベントが中止されるなど、私たちはこれまで経験したことのない年末を過ごしました。遠距離の帰省や友人との飲み会なども自粛されましたが、その代わりに行われたのが様々なツールを使ったオンライン上でのコミュニケーションです。今回はゲーマーに年末年始にどのようなツールを使って、誰と、どんなコミュニケーションをとったのかを調査してみました。
株式会社ゲームエイジ総研(代表取締役社長:光井誠一)は、国内唯一の「ゲームビジネスに特化したマーケティングリサーチ&コンサルティングファーム」として様々な分析を行って参りました。昨今、世界中で話題となっているVRやeスポーツといった、いわゆるゲームの枠にとどまらない新たな“エンタテイメント”の隆盛により、旧来のゲーム市場は過渡期を迎えています。そのため、改めて現在の“ゲーマーとは?”をテーマに、ゲーマーのライフスタイルを掘り下げる分析を、継続して実施していきます。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に伴う外出自粛に伴い公共交通機関の終夜運転の中止や、カウントダウンイベントが中止されるなど、私たちはこれまで経験したことのない年末を過ごしました。遠距離の帰省や友人との飲み会なども自粛されましたが、その代わりに行われたのが様々なツールを使ったオンライン上でのコミュニケーションです。
今回はゲーマーに年末年始にどのようなツールを使って、誰と、どんなコミュニケーションをとったのかを調査してみました。
■52.6%が年末年始にオンラインツールを使ってコミュニケーションを行った
今回の年末年始に何らかのオンラインツールを使って誰かとコミュニケーションをとったかを聞いてみると、52.6%のゲーマーが「オンラインツールを使った」と回答しました。【グラフ①】
最も多かった回答がメッセンジャーアプリの「LINE」で91.8%、次いでビデオ通話アプリの「ZOOM」が17.0%を占めています。普段の連絡などにも欠かせない存在になっている「LINE」の割合が最も高いのはもちろんですが、比較的新しいツールの「ZOOM」も多く使われているのは、コロナ禍の影響で一気にシェアを拡大したことがその理由だと考えられます。
また、「オンラインゲーム内」でコミュニケーションをとった人が6.7%いるのはゲーマーならではの結果でしょう。【グラフ②】
■最も多いコミュニケーション相手は「友人」
そこで、オンラインツールを使って誰と「どんな話をしたかを聞いてみました。【グラフ③】
最も多かった回答は「友人やゲーム仲間・趣味の仲間」という回答でした。話題は「年始の挨拶(女性/16歳)」や、「近況報告と仕事の愚痴(女性/40歳)」、「今年一年を振り返って(男性/35歳)」など、コロナ禍でなければ直接会って話せていたような何気ない話題をしたというコメントが多く見られました。
また、ゲーマーならではの回答として、「マーダーミステリーを行った(男性/23歳)」や「ゲームをプレイしながらゲームの話(女性/17歳)」といったようにオンラインツールを使って年末年始の休暇中にコミュニケーションを取りながらゲームをプレイしたゲーマーも見られました。
ほかにも遠方で会えない「家族」や「親戚」といった回答も多く見られ、「近況報告(女性/35歳)」や、「孫を見せた(女性/34歳)」など、これまでの年末年始には帰省等でとってきたコミュニケーションを、今年はオンラインツールを使って行なった人が多かったようです。
■ オンラインでのコミュニケーションの魅力
年末年始にオンラインツールを利用した人に、実際にオンラインツールを使って会話した楽しさや魅力、良かったと思うことについて聞いてみました。
「ゲームをリアルタイムでやりながら会話できるので、普段1人で行うより楽しかった。(女性/29歳)」や、「お互いの家にいながら同じゲームをプレイしていることを感じられ、まるで一緒の空間にいるような温かい気持ちになれた(女性/16歳)」など、距離が離れていてもコミュニケーションをとりながら同じゲームがプレイできることを魅力と感じているゲーマーが多いようです。
また、「なかなか会えないので、顔が見えながら話をするのは楽しい(女性/30歳)」、「ビデオ通話が使えたので、顔をみて話したり、物を見せたりすることができて楽しかった(女性/29歳)」などビデオ通話を使ったコミュニケーションも魅力の1つのようです。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防止するためという理由はもちろんですが、オンラインであることをネガティブと捉えず、逆にオンラインならではの機能をフルに使ってコミュニケーションを楽しんでいる姿が浮かび上がってきます。
オフラインでコミュニケーションを取れない今だからこそ、オンラインのコミュニケーションに付加価値を加えて交流を楽しんでいるのはゲーマーならではなのかもしれません。