「オーバーウォッチ 2」×「僕のヒーローアカデミア」のコラボが10月18日から開催!開発チームの熱い思いやコラボについてインタビューで聞いてみた!

チームアクションシューター「オーバーウォッチ 2」では、10月18日から「僕のヒーローアカデミア」とのコラボが始まります。

「オーバーウォッチ 2」×「僕のヒーローアカデミア」|コラボ発表トレーラー


映像では、デク、ウラビティ、オールマイト、トガヒミコのスキンに身を包むオーバーウォッチ2のキャラクターたちが登場しています。

コラボスキン

トレーサーのスキン「デク」

ジュノのスキン「ウラビティ(お茶子)」

ラインハルトのスキン「オールマイト」

キリコのスキン「トガヒミコ」

リーパーのスキン「死柄木 弔」

今回は「オーバーウォッチ 2」×「僕のヒーローアカデミア」のコラボに関して、オーバーウォッチ2 アート・ディレクターのディオン・ロジャース氏にオンラインで様々な話を伺いました。

オーバーウォッチ2 アート・ディレクターのディオン・ロジャース氏にインタビュー

オーバーウォッチ2 アート・ディレクター ディオン・ロジャース

ブリザード・エンターテインメントに所属するアート・ディレクター。
国際的なアーティストチームと協力し、『オーバーウォッチ』と『オーバーウォッチ2』のビジュアル開発と世界観の構築に貢献している。ブリザードのゲーム開発者として15年以上、Heroes of the Stormや、World of Warcraftを含む様々なタイトルに携わる。

ニュージャージー州生まれで、人生の大半をノースカロライナ州で過ごし、美術史とゲーム開発について学ぶ。近未来の世界やファンタジックな環境を表現した、明るく鮮やかなアートワークを作るのが好き。また、余暇にはミニチュアウォーゲームの愛好家でもある。

Q.去年はワンパンマンとコラボして話題になり、今年はヒロアカとのコラボとなりました。
ヒーロー繋がりというのがコラボするに至った理由のひとつだと思いますが改めてコラボに至った経緯を教えて下さい。

【ロジャース氏】
やはりワンパンマンもヒロアカも「ヒーロー」という世界観がオーバーウォッチ2ととてもマッチしていると思います。
「ヒーローになりたい人」というのと、「だれでもヒーローになれる」というのがかなり共通していると思い採用しましたし、オーバーウォッチ2の開発チームのなかにもヒロアカのファンがたくさんいて「このコラボはぜひやりたい!」とずっと言われていたので実現出来て大変嬉しいです。

Q.日本のアニメとよくコラボされていますが、その理由はなにかありますか?

【ロジャース氏】
色々なタイトルやアニメのリストが開発チームにあり、開発チームの中でも子供の頃に自分が見たものや最近見て面白かったものなど、オーバーウォッチの世界観にマッチするようなタイトルが数多くあり、開発チーム側がファンということで、なかには「このアニメどうですか?」とプレゼンされることも多いので、そのなかにヒロアカも入っていました。

アニメの世界観としてポジティブさが伝わってくるのが開発陣として鼓舞されますし、オーバーウォッチもポジティブさがあるので、マッチしますし、長い間慣れ親しんだ作品とのコラボは私たちも大変光栄に思います。

Q.発表されたコラボキャラ以外に候補になったキャラクターはいましたか?

【ロジャース氏】
やはりヒロアカはキャラクターがたくさんいて、デザインも楽しそうなキャラクターが多く、発表したキャラクターに絞るまでがとても大変でした。

個人的にはフミカゲ(常闇踏陰)が好きで、彼の集中するところがオーバーウォッチの多くのヒーローとマッチすると思ったのですが、他のメンバーから「もっとメインのキャラクターでいこうよ」と言われ、泣く泣くお蔵入りになりました。

他にも入れたかったけど技術的に厳しくて入れられなかったのが、オールマイトが弱体化した姿も入れたかったですが、入れるのが難しくて、いつもの強いオールマイトのみになりました。
そう言ったビフォーアフターというか、ヒーローになる前・ヒーローになった後の違いを見せつけられるように、二面性をもつキャラクターの実装を試みましたが技術的な部分で断念せざるを得ませんでした。
そう言った理由では他にもフミカゲの影の能力の再現や、教師陣もっといれようとしたのですが、デザインがあまりにもオーバーウォッチに落とし込むには難しくて、結局断念しました。

やはりオーバーウォッチのシルエット的にうまくいくデザインを探すのがヒロアカはキャラクター数も多いので苦労しました。

Q.選ばれた5人のスキンについてのこだわりポイントを教えて下さい

【ロジャース氏】
全体的にみるとゲームプレイを大事にしているので、オーバーウォッチの世界かんにどうやったらマッチするかと、使っていてあまり遜色がないようにキャラのシルエットを大事にしています。

トレーサーのデクはやはり性格的にも生い立ちもどこか似ているので、デクとトレーサーがいいマッチだと思いました。

ラインハルトにオールマイトを選んだのは、先ほども申したようにシルエットで分かりやすいのがあります。やはり対戦相手から見て影でわかるようにしておかないとゲームプレイが難しいので、大きめのキャラクターのスキンはやはり大きめのキャラクターにあてています。
あとはやはり性格的に楽しくて、声が多き目で、隙があれば他のみんなを助けようとするところも似ていて、オールマイトとラインハルトがマッチすると思いました。

コラボが決まった時点でジュノは開発中のキャラクターで、やはりヒーローを作るのには時間がかかるのですが、コラボが決まった際に性格的にもシルエット的にもジュノとお茶子が非常にマッチするので、新しいキャラクターですがこのコラボに入れようということで話が進んでいきました。

残りの2人は「ヒーローだけじゃない、ヴィランもいれないとダメだよね」ということで、リーパーが死柄木弔、キリコがトガヒミコ、ヴィランの2人のスキンになりました。

キリコはいい子で面白い子なので、逆にヴィランにしたら面白いんじゃないかということで、キリコにしました。

Q.発表されたキャラクターでおすすめやお気に入りのキャラクターはいますか?

【ロジャース氏】
個人的には自分はラインハルト推しなのでラインハルトです。
ヒロアカの初期はオールマイトがきてくれれば助かるみたいな感じが好きだし、デクに様々なことを教える姿も先生のようで好きですし、やはりオールマイトとラインハルトがイチオシです。

Q.今回のスキンでデザイン的に気に入っているものや、開発に苦労したスキンはありますか?

【ロジャース氏】
やはり全てのヒーローにおいて、正しくコラボ先のエッセンスをとりいれつつ、オーバーウォッチらしさを保つのがすごく難しいです。
毎回コラボに関しては、オーバーウォッチのヒーローたちがその作品のファンであり、その作品のコスプレをしているという設定にしているので、今回もトレーサーはヒロアカをよく知っていて「デク推しで、デクのコスプレやるんだよ私は」みたいか感じでやっています。
それと同時にコラボ先の素晴らしさを凝縮して、それをオーバーウォッチ内で楽しんでもらいたいと思っているので、コラボ先の雰囲気を出しながらもオーバーウォッチらしさを保つというバランスが難しいので、毎回苦労します。

他にも毎回特に難しいと思うのが「髪型」です。
やはり変えすぎてしまうと、シルエットやキャラの雰囲気が変わってしまうのであまり変えたくないですし、更にコラボ先の雰囲気を出すのにエフェクトも少し変えていますが、変えすぎてしまうとよくないのでそのあたりのさじ加減も難しいです。

Q.ボイスラインやエフェクトなど見た目以外の変化の要素はありますか?

【ロジャース氏】
全員分は用意していないですが、何人かはサプライズとして用意しています。
やはりヒロアカらしさを出すために、ちょっとした部分ですが、注意深く見ていただけたらと思います。

Q.今回のコラボにあたって、版権元の集英社や作者の堀越先生とどのようなやり取りをされましたか?

【ロジャース氏】
何度も意見交換をしていましたが、1番連絡を取り合ったのがラインハルトの顔に関してです。
ラインハルトは70歳のおじいちゃんなので、オールマイトのスキンになって老けすぎていないか、逆に若すぎていないかというコントラストがあったので、それが一番やり取りが多かったです。

あとはトレーサーの髪型です。デクっぽさを3Dで表現しつつトレーサーだと分かるようにするのが難しくて、それに関するやり取りも多かったです。

全体的に版権元や作者の方と意見交換をしたり作業するのは楽しかったです。

Q.最初にコラボスキンに抜擢されたキャラクターは誰ですか?

【ロジャース氏】
もちろんデクです。最初にデクにしようと決めたんですが、逆にオーバーウォッチ側を誰にするかで議論になりました。
ゲンジなど様々なキャラクターが候補にあがりましたが、最終的にやっぱりトレーサーがいい感じだよねってことで、トレーサーに決まりました。

2人目はお茶子だったと思います。やはりジュノが新しいキャラクターということで使えるスキンが少なく、新しいキャラクターとして使うならスキンの自由性もあったらいいし、お茶子との親和性も高いので、コラボ開催のタイミングと実装のタイミングが近い新しいキャラクターですが、かなり早い段階から決まっていました。

Q.オーバーウォッチ2のキャッチコピーは「世界はヒーローを求めている」で、ヒロアカの名台詞の一つに「君はヒーローになれる」がありますが、これもアンサーのひとつでしょうか?

【ロジャース氏】
そうだと言えると思います。
双方の世界観がマッチしますし、どちらの世界でも最初は弱かったのがシリーズが続くにつれて、どんどん欠点を克服して強くなっていく過程が見えて行くのも共通しているので、非常に相性のよいコラボだと思います。

Q.ファンの方へのメッセージをお願いします

【ロジャース氏】
我々開発チームも毎回コラボをとても楽しみにしております。
自分の大好きな世界観や、作品のキャラクターが自分達の作るオーバーウォッチ2の世界を動き回って色んなことをしているのを見るのが楽しいし、非常に光栄です。
ユーザーの皆さんも一緒にコラボを楽しんでいただけたらと思います。

あとがき

コラボは18日からの開始になります。
ディオン・ロジャース氏をはじめとした、オーバーウォッチ2の開発チームのこだわりや、コラボ相手の「僕のヒーローアカデミア」への作品愛など様々な話が聞けてコラボが楽しみになりましたね!
ぜひ皆さんもオーバーウォッチ2と僕のヒーローアカデミアのコラボの世界を楽しんでみてください。

オーバーウォッチ 2

明るい近未来を舞台とした「オーバーウォッチ 2」では、強化兵、科学者、サイボーグ、オムニックなど個性豊かなヒーローたちが、実在のロケーションをモデルにした美しいマップで火花を散らします。様々な特性を持ったヒーローたちは、誰もが強力なアビリティや武器を備えています。バリエーション豊かで生き生きとしたマップで繰り広げられるバトルでは、チームと協力し、状況に合わせて臨機応変に立ち回ることが勝利のカギを握ります。 「オーバーウォッチ 2」は、Battle.net®をインストールしたWindows® PCおよびXbox Series X|S、Xbox One、PlayStation®5、PlayStation®4、Nintendo Switch 、Steamで無料でプレイ可能です。
オーバーウォッチ 2 公式サイト:https://overwatch.blizzard.com/ja-jp/

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