サイバーセキュリティ学習用スマートフォンアプリゲーム「セキュ狼モバイル」を共同開発、リリース

 学校法人岩崎学園 情報科学専門学校(横浜市神奈川区 学校長 岩崎文裕)では、特定非営利活動法人 日本ネットワークセキュリティ協会(東京都港区 会長 田中英彦)(以下、JNSA)教育部会と連携し、サイバーセキュリティについて、楽しみながら学習することが出来るスマートフォン用(Android)無料アプリゲーム「セキュ狼 (セキュロウ)- 『セキュリティ専門家 人狼』モバイル:SECWEREWOLF MOBILE(セキュワーウルフ モバイル)」を共同開発し、7月24日(水)に「Google Play」にてリリースいたしました。

昨年5月から、同校情報セキュリティ学科、先端ITシステム科、情報処理科の学生6名が、JNSAが開発したアナログカードゲーム「セキュリティ専門家 人狼」を、サイバーセキュリティを学び始めた中高生などが、より気軽に利活用いただけるよう、スマートフォンアプリ化を提案し、JNSAが有するシリアスゲーム(※1)の開発ノウハウ等々を生かし、連携、共同開発に取り組んできたものです。

同ゲームは「人狼ゲーム」と呼ばれる、会話と推理を中心としたパーティーゲーム(※2)の特長をベースに、組織における内部不正の発生のメカニズムやサイバーセキュリティ分野における専門用語、組織防衛に必要なチームの役割などを取り入れることで、主にサイバーセキュリティ初学者向けに、学習の敷居を下げ、楽しみながら、専門用語の理解・習得や、サイバー犯罪が起こった際の対応についてなどが学習出来るゲームになっています。

5~20名のプレイヤーが、サイバー犯罪への対策を講じる陣営と、犯罪者で構成された陣営の2つに割り振られ、チーム対抗形式で競い合います。この度のアプリゲーム化によって、より多くの方が手軽に取り組むことができるようになります。2021年から始まる、中学校、高校でプログラミング教育の必修化に伴って、初めてプログラミングやサイバーセキュリティに触れる生徒への副教材としての役割も期待できます。

開発に際しては、JNSAより、ユーザービリティの向上の為のアプリのページ構成やデザイン面についてなどのレクチャーを受けながら、ゲームのプログラミングに取り組みました。また、開発の観点に加え、主なゲーム利用対象となるサイバーセキュリティ初学者の視点からの意見を元に、より効果的な学習に繋がる内容にブラッシュアップする為、昨年12月に同校先端ITシステム科、情報セキュリティ学科の1年生約120名を対象とした「体験会」を同校にて実施しました。体験した学生から、ゲームを楽しみながらサイバーセキュリティに触れることが出来る点が高く評価され、バグや機能面についてのフィードバックを得ました。

今後は、当該アプリのソースコードをオープンソースプロジェクトとして公開することで、本アプリをベースに改善や変更を加え、学習の教材としても活用できるようにいたします。

※1 娯楽を主目的としているのではなく、教育や医療・福祉分野など、社会における様々な問題解決を目的として開発されたゲーム
※2 大人数が集まって行うゲーム

【ゲーム概要】

・名称 :「セキュ狼 – 『セキュリティ専門家 人狼』モバイル:SECWEREWOLF MOBILE」
・インストール先URL:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.ac.iwasaki.isc.secwerewolf&hl=ja
・ルール概略
プレイヤー:5~20名 (○数字はゲームの流れ)
 ① プレイヤーは、割り振られた役割に基づき、2つのチームに分かれる
  ●セキュリティ専門家により構成された「CSIRT陣営」
 <役割>
 ・フォレンジックエンジニア:問題の原因究明や証拠の発見のため、電子情報を分析する
 ・リサーチャー      :情報収集やシステムの異常値発見し、影響分析を実施する  など
 ●犯罪者である「サイバー犯罪者陣営」
 <役割>
・汚職者        :内部不正を働く
・ブラックハットハッカー:悪意を持ってコンピュータやネットワークへの攻撃を行う
 ② 「サイバー犯罪者陣営」は、行った不正を「CSIRT陣営」に転嫁する。
 ③ 「CSIRT陣営」は、話し合いを通して「サイバー犯罪者陣営」の犯罪者を特定し、プレイヤーを退場させる(解雇)。
 ④ ②と③を繰り返し、「サイバー犯罪者陣営」が0名になると「CSIRT陣営」が勝利し、「CSIRT陣営」が「サイバー犯罪者陣営」の人数と同数又は下回ると「サイバー犯罪者陣営」の勝利となる。

・ゲーム画面

【プロジェクト参加学生】
学校法人岩崎学園 情報科学専門学校 情報セキュリティ学科 4名
      先端ITシステム科    1名
      情報処理科      1名

※本文に記載されている会社名および商品・サービス名は、各社の商標または登録商標です。

【法人概要】
学校法人岩崎学園 1927年創立
・教育事業:大学院教育・専門学校教育
 情報セキュリティ大学院大学
 横浜fカレッジ 情報科学専門学校 横浜医療情報専門学校 横浜デジタルアーツ専門学校
 横浜リハビリテーション専門学校 横浜保育福祉専門学校 横浜実践看護専門学校
:子育て支援・幼児教育
 岩崎学園東戸塚保育園 岩崎学園新横浜保育園 岩崎学園新横浜第二保育園
 岩崎学園品濃町放課後児童クラブ[大地]・[大空] 岩崎学園新横浜放課後児童クラブ
 岩崎学園附属幼稚園 岩崎学園附属磯子幼稚園
・文化事業 岩崎博物館(ゲーテ座記念)・特定非営利活動法人NPO情報セキュリティフォーラム
・生涯教育 生涯学習センター・再就職支援訓練
〈学生・児童数〉4,688名
〈教職員数〉621名(2019年3月現在)
〈学園本部〉神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町2-17相鉄岩崎学園ビル
〈HP〉http://www.iwasaki.ac.jp/index.html