作曲家 すぎやまこういち氏が9月30日に逝去。「ドラクエ」「風来のシレン」などを手掛けた。

「ドラゴンクエスト」シリーズや、「風来のシレン」などを手掛けたことで知られる作曲家のすぎやまこういち(本名・椙山浩一)さんが9月30日、敗血症性ショックのため死去したと、スクウェア・エニックスが伝えた。90歳だった。

スクウェア・エニックスの同ゲーム公式サイトやドラゴンクエストの公式アカウントで今日(10月7日)発表された。

なおスクウェア・エニックスによると「ご遺族のご意向により、 ご弔問・ご香典・ご供物・ご献花その他は辞退申し上げます。」とのこと。
また、葬儀と告別式は親族と近親者で執り行われ、後日お別れの会を予定しているとのことだ。

関係者からのコメント

「ドラゴンクエスト」シリーズで制作にあたりタッグを組んでいた、漫画家の鳥山明氏と、ゲームクリエイターの堀井雄二氏、また株式会社スクウェア・エニックスの代表取締役社⻑である松田洋祐氏は、以下の通り追悼のコメントを発表している。

鳥山明氏のコメント

すぎやま先生の訃報を聞き、驚いています。
つい数年前にお会いした時の印象からもいい意味で、永遠の命を持つ魔法使いのように思っていました。
ドラゴンクエストのイメージは、当時からゲームが大好きでいらした、すぎやま先生の素晴らしく印象的な数々の名曲によって決定付けられた。
と言っても過言ではありません。長くご一緒に仕事をさせていただいて本当に光栄でした!心よりご冥福をお祈りいたします。

堀井雄二氏のコメント

すぎやま先生がお亡くなりになりました。先生は35年間、ドラクエの世界に音楽という命を吹き込んできてくださいました。ドラクエは先生の音楽とともにありました。ゲームとともに、ユーザーの皆さんの心の中に、先生は生き続けるでしょう。すぎやま先生、長い間、本当にありがとうございました。

株式会社スクウェア・エニックス 代表取締役社⻑ 松田洋祐 コメント

すぎやまこういち先生の突然のご訃報に接し、謹んで哀悼の意を表します。「ドラゴンクエスト」シリーズの誕生から今日に至るまで、言葉では表せないほどの多大なご尽力を賜りました。ドラゴンクエストコンサートでオーケストラを指揮される先生のお姿が昨日のことのように思い起こされます。
これまでのご功績と、すぎやま先生が作り出された多くの素晴らしい楽曲に敬意と感謝を表しますとともに、心よりお悔やみ申し上げます。


なお、発表によれば、すぎやまこういち氏の楽曲は2021年05月27日に制作が発表された「ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎」が最後のお仕事となったとのこと。
すぎやまこういち氏の手掛けた作品の最後の仕事となる同作の続報を笑顔で迎えて待ちたいところだ。