2021年1月にMMO型サバイバルアクションの新作「The Day Before」として発表されていたが、2023年12月8日にリリースされ、わずか4日で開発スタジオFntasticが閉鎖されるという衝撃的なニュースが飛び込んできた。

『The Day Before』はゾンビアポカリプスMMOとして発表されたが、実際はバグだらけの問題作だった

本作は、ゾンビに溢れたオープンワールドで生き残りをかけるというコンセプトで、トレーラーでは美麗なグラフィックスやリアルな物理演算が披露されていた。しかし、実際に発売されたゲームは、期待とは裏腹にバグやサーバー不具合だらけの低品質なものだった。

Steamレビューは「圧倒的に不評」、返金率は約46％という惨状

本作は、今年12月8日にSteamで早期アクセスを開始したが、リリース後の約8時間でSteamレビューが1万を超え「圧倒的に不評」の評価になった。肝心のゲーム内容は、ゾンビは想像以上に少なく、ただの障害物程度でしかない。

こんな大勢のゾンビに囲まれることは無い

そして、建物は殆どが中に入れない。サーバー落ちに遭うと、ゲームの肝である保管庫内のアイテムが消滅する致命的な問題や、「ゲーム開始時点で床が抜けて死ぬ」、「キャラクターモデルがでっかくなったり小さくなったりする」といったバグも多数報告された。

Fntasticは財政的な理由でスタジオを閉鎖、公式サイトやSNSも消滅

Fntasticは、アップデートによる立て直しを宣言していたが、本日2023年12月12日にX（旧Twitter）で公式アカウントが財政的な理由によるスタジオの閉鎖を発表した。

Official statement. #fntastic #thedaybefore #propnight pic.twitter.com/AKcRHeIaIW

— Fntastic (@FntasticHQ) December 11, 2023

スタジオ閉鎖の発表にともない、Steamでの販売は停止された。すでにYouTubeチャンネルは全動画が削除か非公開にされ、CEOもXアカウントを削除済みだ。Fntasticの公式サイトも上記の声明文が表示されるだけで、すでに閉鎖状態となっている。『The Day Before』は、発売から4日で終了というゲーム業界に衝撃を与えた事例として、記憶に残ることだろう。

STEAMページはこちら：https://store.steampowered.com/app/1372880/The_Day_Before/